納骨堂とは?一般墓・永代供養墓との違い【基本を3分解説】

納骨堂とは、遺骨(遺灰)を納める施設のことで、一般的なお墓(墓石)とは異なる形で故人を供養する場所です。屋内型が多く、寺院や霊園、専用施設などに設置されています。
納骨堂と一般のお墓の違い
納骨堂と一般墓との大きな違いは、墓石を建てる必要がなく初期費用を抑えられることや、承継者がいなくても永代供養してもらえるプランが多いことです。
従来の墓石タイプのお墓(一般墓)は屋外に建てられ、区画を購入して墓石を建立するのに対し、納骨堂は建物内に骨壺を安置するシステムになっています。
そのため、天候に左右されずにお参りでき、管理も簡単という特徴があります。
また、都市部では土地の確保が難しく費用も高額になりがちなため、納骨堂を選ぶ方が増えています。
納骨堂と永代供養墓の違い
納骨堂は永代供養墓(えいたいくようぼ)と混同されがちですが、永代供養墓は「一定期間後に合祀される仕組み」を指し、納骨堂は「施設の形態」を指します。
つまり、「永代供養のシステムを採用している納骨堂」と「家族代々で承継していくタイプの納骨堂」の両方が存在するのです。
当サイト「お墓の口コミ」が行った1,002名を対象とした調査では、納骨堂を選んだ理由で最も多かったのは「管理が容易」(52.0%)、次いで「費用を抑えられる」(46.8%)、「お墓参りがしやすい」(45.1%)という結果でした。納骨堂は特に都市部に住む40〜60代の方々に人気があることがわかっています。
納骨堂の種類は5つ
納骨堂には大きく5種類に分けられます。
「それぞれのタイプの特徴」「向いている名 / 向いていない名」「メリット / デメリット」についてくわしく見ていきましょう。
自動搬送式納骨堂(ビル型、マンション型)

自動搬送式納骨堂は、最新のテクノロジーを活用した現代的な納骨施設です。コンピューター制御で、遺骨を保管場所から個別の参拝ブースまで自動的に搬送するシステムを採用しています。
自動搬送式が向いている方
・最新の設備や技術を重視する方
・プライバシーを確保してお参りしたい方
・天候に関係なくいつでも快適にお参りしたい方
・都市部に住んでいて、アクセスの良さを重視する方
自動搬送式が向いていない方
・従来の墓参りの形式にこだわる方
・操作機器の使用に不安がある高齢者
自動搬送式のメリット
・アクセスがよい(駅から徒歩圏内に立地している場合が多い)
・個別の参拝スペースでプライバシーが確保できる
・セキュリティ性が高い(ICカードを持っていない不審者は参拝できない)
自動搬送式のデメリット
・納骨堂の中では費用が高い
・カードやタッチパネルでの操作に戸惑う高齢者もいる
・ICカードを紛失すると再発行手続きに手間がかかる
・停電時に利用できない場合がある
・機械式なので他の納骨堂よりも老朽化の影響を受けやすい
当サイト「お墓の口コミ」の調査では、自動搬送式納骨堂を選んだ理由で最も多かったのは「最新のシステムで、簡単に墓参りできるから」で50.9%でした。次いで「プライバシーが確保されているから」という理由が35.4%という結果になりました。
自動搬送式納骨堂のくわしい記事を読む
ロッカー式納骨堂

ロッカー式納骨堂は、ロッカーのような形状の収納スペースに骨壺を安置するタイプの納骨堂です。
ロッカー式が向いている方
・費用をできるだけ抑えたい方
・シンプルな構造を好む方
ロッカー式が向いていない方
・見た目や外観にこだわりがある方
・供養している実感を得たい方
ロッカー式のメリット
・納骨堂の中では費用を抑えられる
・シンプルな構造なので故障が少ない
ロッカー式のデメリット
・一時預かりのイメージが強い
・段の高さによっては参拝時に首や腰に負担がかかる
当サイトの調査では、ロッカー式納骨堂を選んだ方の42.3%が「費用を抑えられるから」を理由に挙げており、40.2%の方が「遺骨の保管環境が整っているから」と回答しています。
ロッカー式納骨堂のくわしい記事を読む
仏壇式納骨堂

仏壇式納骨堂とは、上段が仏壇を納めるスペース、下段が遺骨を納めるスペースになっている納骨堂のことです。自宅の仏壇と同じように、位牌、線香やローソク、お供え物などを置いて参拝できます。
仏壇式が向いている方
・従来の仏壇での供養に近い形式を望む方
・自宅に仏壇を設置するスペースがない方
仏壇式が向いていない方
・費用をできるだけ抑えたい方
・宗教色の強い供養に抵抗がある方
仏壇式のメリット
・従来の仏壇での供養に近い形式で親しみやすい
・厨子だけでなく仏壇があるため見栄えがよい
・位牌や遺影、遺品を置ける
仏壇式のデメリット
・納骨堂の中では費用が高い
・宗派によっては契約できない
・自宅以外に仏壇を持つことに抵抗感を覚える名もいる
当サイトの調査では、仏壇式納骨堂は「お線香やお花を供えやすいから」という理由で選ばれることが多く(29.7%)、「遺骨の保管環境が整っているから」(33.0%)や「費用を抑えられるから」(32.6%)といった理由も多く挙げられています。
位牌式納骨堂

位牌式納骨堂は、骨壺は別の場所で保管し、参拝スペースに位牌だけが置かれる(他家の位牌と並べて置かれる)タイプの納骨堂です(位牌が置かれる棚の下に遺骨を置く位牌式納骨堂もあります)。
位牌式が向いている方
・費用をできるだけ抑えたい方
・遺骨と位牌が同じ場所になくても構わない方
位牌式が向いていない方
・他の参拝者と距離が近いことが気になる方
・仏教的な形式を好まない方
位牌式のメリット
・納骨堂の中では費用が安い
・位牌で仏壇を兼ねることができる
位牌式のデメリット
・位牌と遺骨が物理的に離れていることへの違和感
・遺骨を確認できない施設もある
当サイトの調査によれば、位牌式納骨堂を選んだ理由で最も多かったのは「お墓の承継者がいなくてもよいから」(42.6%)で、次いで「費用を抑えられるから」(36.1%)という結果でした。
墓石式納骨堂

墓石式納骨堂とは、屋内に墓石を建立し遺骨を安置する納骨堂です。屋外の墓石墓と異なり、天候に左右されず快適に参拝でき、維持管理も容易ですが、遺骨の収蔵数が少ない傾向があります。
墓石式が向いている方
・利便性を重視する方
・将来的にお墓の管理の負担を減らしたい方
墓石式が向いていない方
・自然の中で故名を偲びたい方
・伝統的な墓地文化を重視する方
墓石式のメリット
・天候に左右されず快適に参拝できる
・屋外墓のようなお墓掃除は不要
墓石式のデメリット
・同じサイズの場合、屋外墓より高額になる
・屋外墓のようにゆっくりとお墓参りができない
当サイトの調査では、墓石式納骨堂を選んだ理由として「お墓の承継者がいなくてもよいから」(44.09%)が最も多く、次いで「管理が容易」(55.91%)という結果でした。
5種類の納骨堂の費用相場、初期費用の内訳
納骨堂の費用は、種類、地域、施設によって大きく異なりますが、一般的な費用相場を見ていきましょう。
納骨堂の初期費用の相場
当サイトの、納骨堂の初期費用に関するアンケートでは以下の結果が得られました(5種類すべての納骨堂の集計)。
初期費用の金額帯 | 回答数の割合 |
---|---|
30〜50万円未満 | 20.2% |
50〜70万円未満 | 18.6% |
70〜100万円未満 | 16.0% |
20〜30万円未満 | 12.1% |
100〜120万円未満 | 10.0% |
納骨堂の種類別にアンケートを取ったところ、以下の結果になりました。
この結果が種類別の納骨堂の初期費用相場と言えるでしょう。
納骨堂の種類 | 初期費用の目安(相場) |
---|---|
自動搬送式 | 50〜150万円 |
ロッカー式 | 30〜80万円 |
仏壇式 | 40〜100万円 |
位牌式 | 20〜60万円 |
墓石式 | 70〜200万円 |

初期費用の内訳・都市部の相場・追加納骨料の相場
一般的に納骨堂の初期費用には以下の5つが含まれます。
初期費用の内訳
1. 使用料(永代使用料):納骨スペースを使用する権利に対する費用
2. 管理費:施設の維持管理にかかる費用
3. お布施・戒名料:寺院が運営する場合には必要になることが多い
4. 納骨式の費用:納骨をする際の儀式に関わる費用
5. その他の付帯費用:位牌代、カロート内装費など
都市部の相場
都市部(東京、大阪、名古屋など)の相場は地方に比べて1.5倍〜2倍程度高くなる傾向があります。
追加納骨料の相場
2人目以降の遺骨を納める場合(父に続いて母の遺骨を納骨する等)は、5〜20万円程度の追加費用がかかる傾向です。
当サイト「お墓の口コミ」の調査では、納骨堂購入後に「思ったより費用がかかった」と回答した人が18.8%でした。初期費用だけでなく年間管理費や追加納骨料についても事前に確認しておくことが重要です。
全ての納骨堂に共通するメリット・デメリット
納骨堂はどのタイプを選んでも共通するメリットとデメリットがあります。
ここでは、納骨堂全般のメリット・デメリットについてくわしく見ていきましょう。
5種類共通のメリット
1. お墓掃除や草取りが不要
納骨堂は施設側が基本的な管理を行うため、お墓の掃除や草取りなどの手間がありません。
当サイトの調査では、納骨堂を選んだ理由として52%の方が「管理が容易」と回答しており、最も多くなっています。高齢の方や遠方に住んでいる方にとって、この手軽さは大きなメリットといえるでしょう。
2. 費用を抑えられる
納骨堂は一般的な墓石を建てるよりも初期費用を抑えられることが多いです。土地が高騰している都市部では、納骨堂は経済的な選択肢となります。
当サイトの調査では、46.8%の方が「費用を抑えられること」を納骨堂選びの理由に挙げています。
3. 天候に左右されず墓参りできる
屋内施設である納骨堂は、雨や雪などの天候に関係なく、快適な環境でお参りができます。
当サイト「お墓の口コミ」の調査では、「屋内なので天候の影響を受けずに墓参りできるから」を理由に挙げた方が25.1%でした。
4. 承継者(お墓の後継ぎ)の心配が少ない
多くの納骨堂では、一定期間後の合祀や永代供養のシステムを取り入れており、承継者がいなくても供養を続けることができます。
当サイトの調査では、26.2%の方が「承継者の心配をしなくてよい」ことを理由に挙げています。
5. 立地・アクセスの良さ
納骨堂は都市部や交通の便の良い場所に設置されていることが多く、お墓参りしやすいというメリットがあります。
当サイト「お墓の口コミ」の調査では、納骨堂を選ぶ際に重視した点として、64.0%の方が「立地・アクセス」を挙げており、最も重視している要素であることがわかります。
5種類共通のデメリット
1. 遺骨の収蔵数に制限がある
納骨堂では収容できる遺骨の数に制限があります。家族構成に合わせて適切なサイズを選ぶことが大切です。
2. 一定期間後に合祀される場合がある
契約に使用期限がある場合、期限後は合祀されることがあります。永代使用が可能か、または期限後の対応を確認しておきましょう。
3. 参拝方法に制限がある
納骨堂によってはお参りの時間や方法、お供え物などに制限があります。
当サイト「お墓の口コミ」の調査では、納骨堂を購入した後に「参拝のルールが厳しかった」と感じた方が15.1%、「お供え物に制限があった」という回答が11.9%でした。
4. 落ち着いて参拝できない
納骨堂は、ロッカーや位牌、仏壇や墓石が並んで設置されており、隣に他の家族がいる場合もあります。プライバシーの確保が難しく、静かに故人を偲ぶことができません(自動搬送式納骨堂だけは個別の参拝ブースがある)。
当サイトの調査でも、「お参りの場所が他家と共有なので落ち着いて墓参りできない」と感じた方が6.5%でした。
5. 施設の永続性への不安
経営状況の悪化により、納骨堂が閉鎖される可能性はゼロではありません。これは民間企業が運営する納骨堂でも、宗教法名が運営する納骨堂でも同様で、残念ながら、永代供養料や遺骨が返還されないケースもあり得ます。
納骨堂の選び方・チェックポイント
納骨堂選びは、将来にわたる供養の場を決める重要な決断です。自分や家族の希望、予算、将来の見通しなど、様々な角度から検討することが大切です。
以下のステップで、あなたの状況に最適な納骨堂を見つけていきましょう。
まずは自己診断(Yes / Noフロー)


これらの質問に答えながら、あなたの状況やニーズに最も合ったタイプが見えてくるはずです。また、実際に見学することで、パンフレットやウェブサイトだけではわからない雰囲気や管理状態も確認できます。納骨堂は一度契約すると長期にわたって利用するものですので、慎重に比較検討することをおすすめします。
パンフレットや見学の際に確認すべきこと
納骨堂を選ぶ際には、先ほどの自己診断をもとに、以下の項目を確認しましょう。
● 立地・アクセス
● 初期費用・将来の負担
● 設備の状況・管理体制
● 参拝ルール・供養方法
● 承継者の有無・遺骨の取り扱い
● 宗教・宗派の制限
以下、それぞれについて具体的にチェック項目を挙げます。
立地・アクセス
□ 自宅や家族の住まいからの距離と所要時間
□ 公共交通機関からのアクセスの便利さ
□ 駐車場の有無と収容台数(家族で訪問する場合)
□ 周辺環境(静かさ、景観など)
□ 将来的に家族が引っ越した場合のアクセスのしやすさ
初期費用・将来の負担
□ 初期費用の総額と支払い方法(一括か分割か)
□ 年間管理費とその支払い方法
□ 将来発生する可能性のある追加費用(延長料金など)
□ 契約年数と期限後の取り扱い(合祀されるのか、延長可能か)
□ 予算内で収まるかどうかの総合的な判断
設備の状況・管理体制
□ 施設内の清潔さと維持管理状況
□ バリアフリー対応(エレベーター、手すり、車椅子対応など)
□ 冷暖房設備の有無(四季を通じて快適に参拝できるか)
□ セキュリティ対策(防犯カメラや施錠システムなど)
□ 災害対策(耐震性や防火設備など)
参拝ルール・供養方法
□ お線香や生花の持ち込み可否(制限がある場合が多い)
□ 参拝時間や予約の必要性
□ 法要や祭祀の実施方法
□ 一度に参拝できる人数制限
□ プライバシーの確保状況(個室か共同スペースか)
承継者の有無・遺骨の取り扱い
□ 契約期間と期限後の遺骨の取り扱い(合祀の有無と時期)
□ 追加納骨の可否と費用
□ 契約者が亡くなった後の管理継続方法
□ 解約時の手続きと返金の有無
□ 将来的な改葬が必要になった場合の対応
宗教・宗派の制限
□ 特定の宗教・宗派に限定されているか
□ 家族の宗派に合った供養が可能か
□ 僧侶の手配サービスの有無
□ 宗教儀式の執り行いやすさ

納骨堂チェックリストをダウンロード
納骨堂を見学する際は、このチェックリストを持参して、すべての項目を確認するようにしましょう。
また、契約前に家族や親族と十分に話し合い、全員が納得できる選択をすることが後々のトラブル防止につながります。
当サイトの調査では、納骨堂選びの際に「現地見学」を参考にした方が32.1%でした。実際の雰囲気を確認することが重要だとわかります。
タイプ別早見表|向いている方・向かない方

上表は5種類のうち、どのタイプの納骨堂が「向いているか」「向いていないか」の一覧表です。こちらの表も納骨堂選びに活用してください。
タイプ別早見表|費用・収蔵可能数・合祀されるまでの年数の目安
納骨堂の種類によって、費用、追加納骨料、遺骨の収蔵可能数、合祀されるまでの年数は変わってきます。以下の表で比較してみましょう。
納骨堂の種類 | 初期費用 (多くは分割払い可) | 年間管理費 | 1名追加納骨料 (父に続いて母を納骨するケース等) | 遺骨収蔵可能数 | 合祀されるまでの年数 |
---|---|---|---|---|---|
自動搬送式 | 50〜150万円 | 1〜3万円 | 5〜20万円 | 2〜8名 | 30〜50年 |
ロッカー式 | 30〜80万円 | 1〜2万円 | 3〜10万円 | 1〜2名 | 20〜33年 |
仏壇式 | 40〜100万円 | 1〜3万円 | 5〜15万円 | 4〜8名 | 30〜50年 |
位牌式 | 20〜60万円 | 1〜2万円 | 15〜30万円 | 上限なし (遺骨は合祀室に収蔵される) | 13〜33年で 位牌を下げる |
墓石式 | 70〜200万円 | 1〜5万円 | 5〜20万円 | 4〜10名 | 合祀されない (永代使用が基本) |
当サイトの調査では、納骨堂の購入金額は「30〜50万円未満(20.2%)」「50〜70万円未満(18.6%)」という結果が出ています。
一度納骨したあとに「思ったより費用がかかった」と感じたという方は18.8%でした。初期費用だけでなく、年間管理費や追加納骨料についても事前に確認することが重要です。
また、宗教法名が運営する納骨堂では戒名料やお布施が別途必要になることが多く、10〜30万円程度かかる場合があります。
多くの納骨堂では、契約時に「使用規約」が設けられていますので、合祀されるまでの年数や年間管理費の値上げ条件、解約時の返金条件なども事前に確認しておくことをおすすめします。
見学や契約の際に必要な書類・手続き
納骨堂を見学・契約する際には、いくつかの書類や手続きが必要になります。スムーズな見学と契約のために、以下の準備をしておきましょう。
見学前に整理しておくこと
見学前に以下の点を整理しておくと、効率的に施設を比較検討できます
1. 予算の上限:いくらまでなら支払えるか
2. 納骨人数:将来的な予定も含めて
3. 立地条件:自宅からのアクセス、公共交通機関の利用など
4. 宗教・宗派の制約:特定の宗教・宗派を希望するか
5. 将来の変更について:管理費の値上げ条件、合祀の有無・時期、解約条件など
見学に持参するもの
1. 身分証明書:運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなど
2. メモ帳とペン:質問事項や気になった点をメモするため
3. スマートフォンやカメラ:施設によっては撮影可能な場合があります
4. 家族の連絡先:共同で決定する場合は、すぐに連絡が取れるようにしておく
5. 予算の確認資料:金額の上限をあらかじめ決めておくことで、検討しやすくなります
契約するときに必要な書類
1. 住民票:契約者の証明で必要(発行から3ヶ月以内のもの)
2. 印鑑:実印や認印(施設によって異なる)
3. 印鑑証明書:施設によっては必要(発行から3ヶ月以内のもの)
4. 埋葬許可証:手元に遺骨がある場合に必要(火葬場で発行される)
5. 改葬許可証:他の墓地や納骨堂から移す場合に必要
6. 戸籍謄本:施設によっては必要
納骨するときに必要な書類
1. 埋葬許可証:手元に遺骨がある場合に必要(火葬場で発行される)
2. 改葬許可証:他の墓地や納骨堂から移す場合に必要
3. 契約書のコピー:納骨堂との契約書
4. 収蔵証明書:施設によっては発行される
多くの納骨堂では予約制の見学ツアーを実施しています。事前に電話やウェブサイトから予約しておくと、詳しい説明を受けながら見学できます。
「お墓の口コミ」の調査では、納骨堂を選ぶ際に参考にした情報で「現地見学」(32.14%)が「インターネット」(34.43%)に次いで多かったことからも、実際に足を運んで確認することの重要性がうかがえます。
全国のおすすめ施設6選
全国でおすすめの納骨堂がある施設を6ヶ所紹介します。
西岡霊廟(北海道)

「西岡霊廟」のここがオススメ
🔸屋内のため、天候を気にせずお参りのできる便利な霊園です。天候の心配なお盆の時期でも気にせずお参りが可能
🔸法要施設を完備し、施設内はバリアフリー仕様です。また、管理者が常駐しており、急ぎの場合でもすぐに相談に乗ってもらえるので安心
🔸最寄り駅間、法輪閣間で無料送迎バスが運行しています。また、広い駐車場も完備しているのでアクセスには困りません
指月堂・真正寺納骨堂(福岡県)

施設名 | 指月堂・真正寺納骨堂 |
---|---|
最寄り駅 | 福岡市営地下鉄七隈線「野芥駅」から車9分 |
住所 | 福岡県福岡市早良区重留5-17-11(Googleマップ) |
霊園区分 | 寺院墓地 |
納骨堂の費用 | 15万円〜 |
宗教宗派 | 浄土真宗 |
「指月堂・真正寺納骨堂」のここがオススメ
🔸納骨堂に納骨された故人を対象に合同法要を定期に執り行っており、葬儀や法事にも柔軟に対応、ご希望に合わせ個別の儀式も丁寧に実施
🔸墓の承継や管理負担の心配を解消、真正寺が全責任を持って遺骨をお預かりし余計な手続きも不要で安心の供養サービス
🔸館内は全館バリアフリー設計となっており足元の不自由な方やご高齢の方でも安心して参拝、ゆったりとした動線で心安らぐひととき
やくし霊園(薬師寺)(茨城県)

施設名 | やくし霊園(薬師寺) |
---|---|
最寄り駅 | JR常磐線(取手~いわき)「牛久駅」から車3分 |
住所 | 茨城県牛久市田宮町248(Googleマップ) |
霊園区分 | 寺院墓地 |
費用 | 一般墓138万円〜、永代供養墓18万円〜、樹木葬35万円〜、納骨堂35万円〜 |
宗教宗派 | 宗教不問 |
ペット埋葬 | 可能 |
「やくし霊園(薬師寺)」のここがオススメ
🔸「牛久」駅から車で3分の寺院墓地で、駐車場もあるのでお車でのお墓参りも安心、抜群のアクセス環境
🔸お墓の跡継ぎ不要の樹木葬があり、「お墓の継承が不安」・「この先どうなるかわからない」・「子供に迷惑をかけたくない」方でも安心
🔸檀家になる義務はなく、寄付金やお布施などの追加費用はかからない、明朗な料金体系で信頼できる運営
大應寺浄苑(大阪府)

「大應寺浄苑」のここがオススメ
🔸文禄年間(1593~1596年)に開山された歴史ある寺院で約400年にわたり信仰を集め、伝統を重んじながらも現代のニーズに応える永代供養
🔸合同納骨型の「真田丸御廟」や個別納骨型の「暦~こよみ~」などさまざまなスタイルの永代供養墓を用意、個々の希望に応じた供養が可能
🔸大阪メトロ「玉造駅」から徒歩7分、市内中心部にありながら境内は静かで落ち着いた雰囲気、専用駐車場(20台)も完備
【口コミ】
年齢・性別:60代・女性 / 評価:★★★★★ 5.0
▶立地・アクセス・周辺環境について
玉造駅から歩いてすぐ行けるので、心配なくお参りに行けます。
▶施設・設備・管理状況について
バリアフリーで快適です。駐車場も広くて、混雑時期も問題なさそう。
▶霊園・寺院内の雰囲気について
綺麗なお墓と綺麗な場所が合わさってとても明るい場所だと感じます。
▶ここに選んだ理由
こんなに綺麗で立地がいいのに、お手頃な価格だったので購入しました。ここを選んで良かったです。
口コミをもっと見る
新宿琉璃殿(東京牛込琉璃殿)(東京都)

施設名 | 新宿琉璃殿(東京牛込琉璃殿) |
---|---|
最寄り駅 | 都営大江戸線「牛込柳町駅」から徒歩2分 |
住所 | 東京都新宿区原町1-19(Googleマップ) |
霊園区分 | 寺院墓地 |
費用 | 納骨堂8万円〜 |
宗教宗派 | 宗教不問 |
「新宿琉璃殿(東京牛込琉璃殿)」のここがオススメ
🔸2046体のガラス製仏像がやさしく輝き、四季折々の風景が映し出されるプロジェクションマッピングが祈りの時間に彩りを添える神秘的な空間
🔸地下鉄大江戸線「牛込柳町」駅から徒歩2分という便利な立地でありながら、区天然記念物指定の樹齢500年超「幸國寺大銀杏」など保護樹木が静寂を演出
🔸新宿・牛込で400年の歴史を紡ぐ幸國寺が運営、宗旨・宗派を問わず永代供養、33回忌まで骨壷のまま安置され生前予約も可能
興安寺 大須陵苑(愛知県)

「興安寺 大須陵苑」のここがオススメ
🔸最寄り駅の地下鉄名城線・鶴舞線「上前津駅」から徒歩3分ととてもアクセスしやすく、台数に限りがありますが駐車場も完備
🔸永代供養が付いているので、お墓の跡継ぎがいない方や、子供に迷惑をかけたくないという方でも安心して利用可能
🔸館内はホテルのように高級感あふれたきれいな造り、お参りも屋内でできるので天候などに左右されずにゆったりと落ち着いて参拝
FAQ:よくある質問
納骨堂に関するよくある質問とその回答をまとめました。
納骨堂と霊廟の違いは何ですか?
納骨堂は遺骨を収蔵するための施設全般を指すのに対し、霊廟は主に皇族や貴族、著名名などの遺骨を安置する格式の高い建物を指します。
一般的に霊廟は規模が大きく、歴史的・文化的価値を持つことが多いです。
納骨堂は宗教を問わず利用できますか?
納骨堂によって異なります。
寺院が運営する納骨堂では特定の宗教・宗派の制約がある場合がありますが、民間や公営の納骨堂では宗教不問のところが多いです。
「お墓の口コミ」の調査では、納骨堂を選んだ理由で「宗教や宗派の制約がない」ことを挙げた方が16.1%いました。事前に確認することをおすすめします。
納骨堂を後から別の場所に移すことはできますか?
可能です。ただし、「改葬許可証」の取得など所定の手続きが必要になります。
また、納骨堂の契約内容によっては解約時の返金条件などが異なりますので、契約前に確認しておくことが重要です。
「お墓の口コミ」の記事「納骨堂をやめるためには?手順や費用・注意点などくわしく解説!」が参考になります。
ペットと一緒に納骨することはできますか?
納骨堂によって対応が異なります。
最近ではペットとの合同供養に対応した納骨堂も増えていますので、希望がある場合は事前に確認することをおすすめします。
「お墓の口コミ」では「ペットと一緒のお墓で眠ることは可能?ペットと一緒に眠る方法と探し方と注意点を解説」という記事も参考になります。
納骨堂の契約後に解約することはできますか?
基本的には可能ですが、施設によって返金条件や手続き方法が異なります。
中には返金不可の場合もあるため、契約前に解約に関する条件を確認しておくことが重要です。
納骨堂の管理費は将来的に値上がりしますか?
施設によって異なりますが、物価上昇や施設の維持管理コストの増加に伴い、管理費が将来的に値上がりする可能性はあります。
「お墓の口コミ」の調査では、「思ったより費用がかかった」と回答した方が18.8%いるため、値上げの条件についても事前に確認しておくことをおすすめします。
車椅子でも参拝しやすい納骨堂はありますか?
はい、近年ではバリアフリー対応の納骨堂が増えています。
エレベーターや手すりの設置、段差のない設計など、車椅子でも参拝しやすい施設が多くなっています。見学の際に実際に確認することをおすすめします。
遠方に住んでいますが、納骨堂の管理は大丈夫ですか?
納骨堂は基本的に施設側が管理を行うため、遠方に住んでいても管理の心配は少なくて済みます。
「お墓の口コミ」の調査では、納骨堂を選んだ理由で「管理が容易」と回答した方が52.0%と最も多かったです。
納骨堂での法要やお盆の供養はどうするのですか?
納骨堂によって対応が異なります。
施設内に法要室を設けている場合や、提携している寺院で法要ができる場合があります。
また、お盆などの時期には特別な参拝時間を設けている施設もあります。事前に確認することをおすすめします。
子どもがいない場合、納骨堂は良い選択肢ですか?
はい、特に承継者がいない方には納骨堂が適しています。
多くの納骨堂では一定期間後の合祀や永代供養のシステムがあるため、承継者がいなくても長期的な供養が可能です。
「お墓の口コミ」の調査では、納骨堂を選んだ理由で「承継者の心配をしなくてよい」と回答した方が26.2%いました。
まとめ
納骨堂は、従来の墓石とは異なる形で故人を供養できる選択肢で、近年人気が高まっています。その種類は自動搬送式、ロッカー式、仏壇式、位牌式、墓石式、の5タイプに大別され、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
「お墓の口コミ」の調査では、納骨堂を選ぶ理由で「管理が容易」(52.0%)、「費用を抑えられる」(46.8%)、「お墓参りがしやすい」(45.1%)といった点が多く挙げられています。また、選ぶ際に重視するポイントで「立地・アクセス」(64.0%)、「費用」(56.2%)が特に重要視されていることがわかりました。
納骨堂選びで後悔しないためには、自分や家族のニーズに合ったタイプを選ぶことが重要です。本記事で紹介した自己診断フローやタイプ別の「向いている名・向いていない名」の早見表を参考に、複数の施設を実際に見学して比較検討することをおすすめします。
また、初期費用だけでなく、管理費や追加納骨料などの将来的なコストも含めて検討することが大切です。契約前には使用規約をしっかり確認し、合祀の有無や条件、解約時の返金条件などについても理解しておきましょう。
納骨堂は、都市部での土地不足や高齢化、家族形態の変化などの社会背景を反映した現代的な供養の形です。あなたやご家族にとって最適な選択ができるよう、この記事が参考になれば幸いです。